2014年2月28日金曜日

DMや勧誘電話への対応

早期死別の遺族が直面する問題の一つに、
亡くなった方へのダイレクトメールや勧誘電話があります。

特にこの春休み前後は、お子様への塾や様々なセールスが集中する季節。
名簿業者さんは子供の死亡情報など、反映していない場合が多いのです。

ある日突然かかってくる
「小学生・中学生のお子様をお持ちのご家庭に電話しております」
「●●くんのお母様でしょうか?本日は英語教材について…」
といった電話。

私がはじめてこのような電話を受け取った時は、
弔問客も途絶え、死別後の混乱が少しは治まった頃。
驚きのあまり「うちの子、死んじゃったんですけど」
と思わず口走り、相手の反応に傷ついたりしていました。
一旦このような電話を取ると、腹立たしいやら悔しいやで
立ち直るのに時間が必要でした。

最近では「間違っています」とだけ言って切るようにしています。

お子さんを亡くしたご家庭の場合、
「留守電にしてしまい電話は取らないようにしている」
という方も多いようです。

小さなお子さんですと、お雛飾りや五月人形のDM。
成人になる頃には成人式の振り袖やスーツのDM。
その後は結婚紹介所のDM。

中には「亡くなった子供の名前が書いてあるだけで嬉しい」
という方もいるようですが、
「あの子が生きていたらもうこんな歳なんだ、と改めて悲しくなる」
という方がほとんど。

同じことは、配偶者を亡くした方にも言えるのでしょう。

同じ会社が何度もDMを送ってくる場合、
「これ以上受け取りたくない」と思ったら、
DMの正面に「受け取り拒否」と書いて投函すると、
送付を中止してくれる場合もあるようです。

それでも止まない場合には、直接電話して手続きを止める方法も。
ただし、電話でのやり取りで激しく消耗することも考えられます。
ご家族や親しい友人にお願いするのも一案です。

一旦流出すると、回収や訂正がほぼ不可能な名簿情報。
業者の方に対応していただくのは難しそう。
現在のところ、遺族側で自衛するしか解決策はないようです。

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