2014年8月14日木曜日

シンパシーカード(英国)習慣

イギリスに滞在中の義姉が、イギリスのシンパシーカードについて調査し、
教えてくれました。

調査相手は、「リバーズダウン」という滞在型の語学研修学校を運営するキャロラインさん。
今までのアメリカやフランスでの調査と異なり、一般市民の方からの情報です。
------------------------------------------------------------
<英国のシンパシーカードとお悔やみの習慣について>

自分の親しい人の身内が亡くなったら、訃報を聞き次第すぐにその親しい人に宛てて
シンパシーカードを送る。

亡くなった人のことをよく知らなければ一般的な文言を書く。
知っている人なら、なるべくその人についていろいろ書く。
(どんなすばらしい人だったとか、自分とその人とのエピソードなど)

シンパシーカードは、シンパシーカードとして売られているものを使うことも多い。
そうではない一般的なカードを使うこともよくある。
(もちろん、絵柄はふさわしいものを選ぶ)

シンパシーカード以外の贈り物はあまりしない。
花をお葬式に贈ることはある。
故人がサポートしていた慈善団体等があり、遺族がそれを望めば、
花を送るかわりにその団体に寄付することはよくある。
------------------------------------------------------------
だそうです。シンパシーカードは私の想像よりずっと定着している習慣のようです。

また「亡くなった方を知っていたら、なるべくその人について書く」
という習慣は、遺族にとってグリーフケアの助けになると感じました。

死別直後の遺族にとって「大切な家族に関する話題がタブーになってしまった」
「もう故人についての新しい思い出が作れない」と感じることはショックなことです。

けれどこうしてカードを通じて「自分が知らなかった故人のエピソード」を
教えていただけることは
「まだまだ私は大切な家族について新しく知ることができる」と感じることができ、
「死んでしまっても、思い出までは奪われない」という力強い発見をする手がかりになります。

Crues(イギリスの国家的なグリーフケア組織)のガイドライン
遺族の方へ -自分を助ける方法-(Cruse Bereavement CareのHPから)
周囲の方へ -遺族の方を助ける方法-(Cruse Bereavement CareのHPから)
でも「故人について話すこと」が推奨されています。
おそらく理にかなった方法なのでしょう。


碧香堂は、日本でも「訃報を聞いたらお悔やみのカードを贈る」という習慣を提唱したいと考えています。

現在は、第一弾として、アンナ・グリフィンのグリーティングカードの取り扱い
を行っています。
今後は、「お悔やみカードに書くべき言葉のヒント集」のようなものも
提供できればと考えています。



ご参考:リバーズダウン(日本語案内)
http://www.crossculture.com/UserFiles/File/Riversdown-House-Brochure-Japanese-Nihongo-2013.pdf
リバーズダウンハウスは英国ハンプシャーにある滞在型の学研修センター。日本人の受け入れも行っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿